いつものことですがすっかり更新が滞っております、リョーコです。
なんとか年度末進行も終わり、新年度を無事スタートすることができましたが。仕事のことを考えると胃が痛くなる日々でございます。。。
そんな時に思い出すのは、スペインで観た「ゲルニカ」です。って取ってつけたような展開でごめんなさい。
スペイン・マドリードの「ソフィア王妃芸術センター」で観ることができる「ゲルニカ」は、スペインを代表する画家パブロ・ピカソの平和への祈りそのもの。
1937年に祖国スペイン北部バスク地方の町、ゲルニカがドイツ空軍の無差別爆撃によって破壊。それに憤慨したピカソはすぐに45枚ものデッサン、スケッチに取り掛かり、大きなキャンパスへ向かったた。構想から完成までにかかった時間はわずか1ヶ月。3.49 m x 7.77 mもの大きなキャンパスには人の目をした牛、子供を亡くし悲しむ母親、いななく馬、人の泣き顔などが描かれており、現在もこの作品からピカソの戦争への怒りと命の尊さを思う気持ちが見る人を魅了しています。
ソフィア王妃芸術センターは撮影禁止。写真はゲルニカ市にあるタペストリーの画像(レプリカ)をお借りしまた。
無実の市民が無差別に虐殺されたことへの怒りと平和への祈りが込められた「ゲルニカ」。描かれた牛の意味やキュビズムなど私にとってはどうでもよくて、祖国を傷つけられたピカソの怒りを前に、戦争の無意味さを思うしかなかった。
日々、いろんなことがある。やってらんねぇな!と毒づきたくなることもある。
そんな感情も、ゲルニカから溢れ出ていた怒りに比べれば大したことはない。
それほどまでに、あたしを圧倒させたゲルニカ。
この絵に出会えただけで、マドリードに行って良かったと思うのであります。
国立ソフィア王妃芸術センター
住所:Santa Isabel,52, 28012 MADRID
開館時間:月~土曜 10:00~21:00、日曜 10:00~14:30
閉館日:火曜日
入館料:3.01ユーロ
0コメント