個人旅行の経験を重ねると、ガイドブックには載っていない場所、自分だけの特別な場所を見つけたくなる。そして、せっかく時間を割いて自分で全ての手配をするのだから、ムダなお金は一銭も払いたくないっ。と思うのはけちんぼだからでしょうか。。。
そのムダの定義は人それぞれ。例えばわたしなら「食事」。これは日本にいてもそうだけど、「とりあえず空腹を満たせばいい」という考えがそもそもない。時間がないときのコンビニご飯でもそれは同じこと。与えられた選択肢の中でできうる限りの「おいしいもの」を探す。
今、(空腹を)我慢し、2時間後にはおいしいレストランで食事ができるのであれば、間違いなく後者を選ぶ。
だって。食べることは生きることだから。
値段や星の数じゃなくて心から"おいしい"と感じる記憶は、いつだって"口福"で満たしてくれる。
だから、「食は興味がない」って言われちゃうととても悲しくなる。心の隔たりを感じてしまう。
ともすれば。わたしの旅の相棒「トラベラーズノート」には、おいしいがたくさん詰まっている(トラベラーズノート活用についてはこちら)。行きたいお店、行ったお店のリストと場所、値段、感想が旅の日記とともに綴られている。そんじょそこらのガイドブックより使えると自負。あくまで個人的にですが。
これはパリをエリア別に分け、行きたい場所を書き込んだ地図。大雑把だけど今いるエリアにどんなお店があるかを把握することができてとても便利。地図はGoogleマップに全てを委ねているので、ガイドブックを道で広げることはまずない。迷ったら迷ったでそれも楽しい。
歩きスマフォはいろんな意味で危険なので、ある程度地図と通りの名前を記憶しておくことも大切。
ビストロにある難解な黒板メニーにも果敢にトライするのがくいしんぼうというもの。
フランス語の食材と調理法が書かれたものを見せて、「どれ?」とお店の方に聞く。これは本からコピーしてトラベラーズノートに貼ったもの。印刷されたメニューがある場合は自力で翻訳して挑む。
あれ〜?なんか想像していていたものと違うなぁ。。。
なんてこともよくある。それもまた、楽しいのが旅。大事なのは自分で選んでオーダーすること。そうすれば"なんか違うなぁ"もおいしいから!絶対に。
黒板メニューへの対処法は過去記事の「パリのひとくちの力」でもちょっと書きましたが、あたし的くいしんぼう必殺フランス語がかなり使える。
「あの男性(女性)が食べてる料理ってなぁに?」/Quel est le plat de la monsieur(dame)?
「同じのをお願いします」/ Je prends la même chose.
これで乗り切ることも多々あり。ま、パリはだいたい英語が通じますがね。できるだけその国の言葉でコミュニケーションをとることで旅はもっと深くなるのである。
「あーたのフランス語、さっぱりわかんないから英語で話してよ」
って言われることもよくあるけどね。。。
パリの地図に書き込んだスポットは詳細をノートに書き込んでおく。住所、営業時間、最寄りの駅、感想とかいろいろ。オプショナルツアーを組み込んでいない限り、基本ノープランなので気分や天気なんかを考慮してその日、行く場所(エリア)を決める。もらえるショップカードとかコースターは旅の思い出にトラベラーズノートに貼る。ノートはレフィルなので、行った国ごとに管理することができる。そして、次の行き先用に新しいリフィルのノートをおろす。
Eチケットやパスポート、小銭などもクラフトファイルやジップ付きのクリアフォルダに収納。パスポートと紙幣については町歩きの時はさすがに危ないのでセキュリティーポーチに入れて別に管理。とっさの一言を書いたメモ帳はポケットに入れていつでも取り出せるようにしている。
つまり、トラベラーズノートは世界に一冊のオリジナルガイドブックというわけ。だから重くてかさばるガイドブックは持参しない。出発前に熟読をして、必要な箇所はトラベラーズノートに書き留める。
初めてひとり旅をしてからずっとあたしと共にあるトラベラーズノート。革の風合いがやっといい味になってきた。5月のパリ再訪にももちろん一緒。
さぁ、今度はどんな旅の記憶を綴ろうか。
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