パリのおいしい記憶。Le Sot l'y Laisse

今回のパリ再訪の目的の一つだったのが、パリ初のデジタル・アート・センター「アトリエ・デ・リュミエール」。涙が出るほどの感動を覚えたこちらについては後日書きますが、その帰りに寄ったおいしい記憶「Le Sot l'y Laisse(ル・ソリレス)」について。日本人シェフの土井原さんの小さなビストロは、心にも体にも、そしてお財布にも優しい素晴らしいお店でした。

ナシオンとペール=ラシェーズ墓地の間という日本人観光客にはあまり馴染みのないエリアにそのお店はあります。 大きな通りから一本奥に入ると、明るく清潔なビストロが。気取らずに気軽に食事できることで知られ、在仏日本人はもちろん、地元の人にも愛されていることが客層からも伺えます。

黒板メニューはフランス語。アラカルトでオーダーすることももちろんOK。わたしはランチでの利用だったので、ムニュ 3皿(前菜+主菜+デザート)25ユーロをオーダー。これってパリではかなり良心的なお値段!

テキパキと気持ちよくサービスしてくれるのは土井原シェフの奥様。日本語でしっかり丁寧に料理の説明をしてくれ流のも嬉しかったな。

前菜は大好きなマテ貝のサラダをチョイス。この日のパリは初夏を通り越して真夏の陽気。さわやかなマテ貝の風味と新鮮な野菜のおかげで一気にクールダウン!目にもおいしい心踊るentréeでした。

メインはお肉とお魚から選ぶことができ、わたしはお肉をオーダー。ハラミにあたる部分をいただきます。焼き加減はオーダ時に尋ねてくれますのでお好みでお願いしましょう。

ソースはカレー風味。火の通りがちょうどよく、しっかりお肉の味が楽しめるエネルギッシュな一皿。お肉だけでも大満足ですが、付け合わせのポテトとインゲンの美味しいことと言ったらもう! フランスで食事をするといつも思うのが野菜の美味しさ。皮のままいただくじゃがいもの滋味豊かな味わいに終始笑顔がこぼれます。

デザートはこれまた乙女な一品。いちごに甘だるくない生クリームとソルベが乗った初夏にふさわいい味わい。

パリのビストロは量が多く、デザートまでお腹の余裕がないことが常なのですが、ル・ソリレスは量がちょうど良く、最後までしっかり"美味しい"を堪能できるのも魅力。

「パリのおいしい店には、必ず日本人シェフがいる」と言われていますが、まさにそれを体現してるビストロ。

パリに行ったらまたぜひ行きたい特別なお店です。


Le Sot l'y Laisse(ル・ソリレス)
住所:70 Rue Alexandre Dumas 75011 
電話:01 40 09 79 20(要予約) 
営業時間: 月〜土12:00〜14:00、19:30〜21:30(月&土曜日は夜のみ) 
定休日:日曜日





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